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生まれつき歯の少ない先天性欠損歯とは?

  • 小児矯正

本来であれば乳歯から永久歯へ交換するべきなのですが、生まれながらにして歯がない状態のことを先天性欠損歯と言います。


10人に1人の割合で、もともと永久歯の数の少ない子どもがいて、近年その割合が増えてきているという話も聞きます。


あらかじめそこに永久歯がないことが分かっていれば、もし乳歯が抜けてしまったときでも早めに対処することが出来ます。


今回は、先天性欠損歯についてお伝えしていきます。



▼先天性欠損歯とは


先天性欠損歯とは、生まれながらにして歯の本数が少ない状態のことです。


乳歯の場合もあれば、永久歯の場合もあります。


下の歯の1本だけの場合もあれば、上下左右4本が先天性欠損歯の場合もあります。


乳歯であれば、問題ないのですが、永久歯の場合ですと乳歯を長く使わなくてはいけなくなったり、抜けてしまった場合にスペースを埋めたりする必要があります。



▼集団検診では先天性欠損歯はみつからない


歯の生え変わりの時期に、保育園や幼稚園、小学校で歯科検診を受けます。


多くの親御さんは、学校検診の結果を頼りに歯科を受診するかどうかを判断されるでしょう。


しかし、このような集団検診では、主に、むし歯がないか、歯肉炎になっていないかをおおまかにチェックすることが目的のため、先天性欠損歯は見つかりません。


このような集団検診では、短時間で目に見える範囲での診断になるため、小さなむし歯や先天性欠損歯など肉眼で見えないところの異常は見落とされてしまうこともあるのです。

▼歯科医院でお口全体のレントゲンと撮ってもらおう


集団検診で診断できないことのひとつが、乳歯の下に永久歯のない“先天欠損歯”の存在です。また、永久歯が完全にない“先天生欠損歯”とは別に、“癒合歯”といって2本の永久歯が癒着して1本で生えてくることもあります。



先天性欠損歯の確認のためには、パノラマレントゲンを撮る必要があります

パノラマレントゲンとは、お口全体が写る大きなレントゲン写真です。歯だけを撮影する小さなレントゲン写真とは異なり、骨の中まで写るので、まだ生えてきていない永久歯の状態まで確認することが出来ます。



▼永久歯が足りないことが分かったら


レントゲンから永久歯が足りないことが分かったら、まずは乳歯を長く使っていけるように、それまで以上に乳歯を大切にしていく必要があります


むし歯になって神経をとったりすると、歯の寿命は短くなってしまうので、むし歯にならないようにしっかり歯を磨きましょう。



しかし、乳歯は永久歯より根が短く、どんなに大切にケアしても少しずつグラグラしだして抜けてしまうこともあります。

そのときの年齢や周りの歯の状態にもよりますが、歯列矯正かブリッジか入れ歯かインプラントの選択になるでしょう。


 

 

 

“ママとこどものはいしゃさん”では、親御さんと一緒に子どもの成長を見守っていきたいと考えています。小さなころからかかりつけ歯科医を持ち、成長の記録を残しておくことは、どこかのタイミングできっと何かの役に立つでしょう。学校検診で安心することなく、歯科でのメンテナンスを受けていかれることをおすすめします。

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