[ 小児矯正 ]

2022年8月10日

子どもの歯が茶色に?歯の着色の原因や対処法について

お子さんの歯が茶色くなっていても、すべてむし歯が原因とは限りません。

今回は子どもの歯につく、ステイン(茶渋)についてのお話です。

▼着色の原因は歯の表面のペリクル

歯に着色が付くのは、歯の表面にある『ペリクル』に食事や飲み物などの色が沈着するのが原因です。

唾液で潤った歯の表面には「ペリクル」と呼ばれる薄い膜が存在します。

ペリクルは目で見ることは出来ませんが、“歯を酸から守る”という重要な役割を担っています。

しかし、その反面、粘着性が高いことで、食べかすや細菌を吸着させやすく、歯を着色させてしまうという有害作用も持っています。

▼歯が着色しやすい食べ物

歯を着色させる食べ物というと、それ自体が色の濃いものばかりを想像してしまいます。

確かに、カレーやソース、チョコレートなどは歯を着色させやすい食べ物ですが、意外なことに、バナナや豆腐など、白い食べ物の中にも歯の着色させやすいものが存在します。

  • ポリフェノールやアントシアニンを含む食品…ぶどう、いちご、ブルーベリーなど
  • タンニン、カテキンを含む食品…コーヒー、ウーロン茶、紅茶、緑茶など
  • イソフラボンを含む食品…豆腐、納豆、豆乳など
  • 酸性食品…トマト、レモン、ケチャップなど

子どもの歯の着色は、水分補給のお茶が原因であることがほとんどです。

着色を抑えたいなら、タンニンの少ない、ほうじ茶、麦茶、そば茶、ルイボスティなどがおすすめです。

▼歯を着色に対する対処法

乾燥した歯は余計に着色しやすいため、水を含んでから食事をしたほうが、歯は着色しにくくなります

口呼吸の子は、慢性的に口の中が乾燥しているため、鼻呼吸の子より着色しやすい傾向にあるので特に注意が必要です。

歯磨き粉をステイン除去効果のあるものにしてみてもよいでしょう。

その際に気をつけたいのは、研磨剤の入った歯磨き粉をつけて強くこすらないことです。乳歯の表面は永久歯よりずっと柔らかいため、研磨剤入りではなく、着色を吸着して落とすタイプの歯磨き粉を使った方が安心です。

▼まとめ

歯を着色させる食べ物はたくさんありますが、子どもには好き嫌いをせず、バランスよく、なんでも食べてもらいたいものです。

歯磨き粉を着色除去専用のものにしたり、食後のうがいを徹底すると、着色しにくくなります。

着色を自宅で無理にとろうとすると、歯の表面に傷がつき、余計に着色しやすい歯にしてしまうかもしれません。

着色除去は定期健診のときに歯科医院でしてもらった方が安心です。

“ママとこどものはいしゃさん”で定期的にクリーニングを受け、白くキレイな歯を保っていきましょう。

 

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