[ 歯科医療の安全性 ]

2020年6月23日

子どもの歯科治療で行う全身麻酔のリスク

子どもの歯科治療では、局所麻酔を行う機会はあっても、全身麻酔まで施すことはほとんどありません。一般の歯医者さんではそもそも全身麻酔を行うための設備がありませんし、人員もそろっていないのが現実です。ただ、子どもの心身の状態によっては、どうしても全身麻酔をかけなければならないこともあります。今回はそんな子どもの歯科治療で行う全身麻酔のリスクなどをわかりやすく解説します。

▼全身麻酔とは?

全身麻酔とは、文字通りからだ全体にかける麻酔で、大学病院などの大きな医療機関で行われます。全身麻酔によって呈したからだの機能を補う装置やそれを管理するスタッフなど、万全の体制で行わなければならない麻酔法です。そのため、街の小児歯科で行うことは不可能といえます。

▼どんなときに必要になるの?

子どもの歯科治療で全身麻酔が必要となるケースは、かなり限定的です。例えば、重度の精神疾患を抱えているお子さまは、通常の歯科治療を安全に実施することが困難なことが珍しくありません。そうしたお子さまのお口の中に、たくさんのむし歯や重症度の高い異常が生じたら、全身麻酔下で歯科治療を実施することがあります。全身麻酔にはさまざまなリスクを伴いますが、お口の異常を治療せず、そのまま放置する方が危険と判断した場合に限り、手術を実施します。

▼全身麻酔に伴うリスク

全身麻酔をかけると、呼吸器の機能が著しく低下することから、人工呼吸器が必要となります。つまり、患者さんご自身では正常な呼吸ができなくなるのです。そのため、もともと呼吸器に異常があったり、循環器に重篤な病気があったりすると、術中にさまざまな全身症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。また、子どもの循環や呼吸というのは、大人とは異なる部分も多々あり、そうした違いも踏まえた適切な処置が必要となります。

▼全身麻酔の合併症について

全身麻酔には、アレルギーや肺塞栓症、心筋梗塞や脳梗塞といった合併症を発症するリスクがあります。これらのリスクは、患者さんそれぞれの全身状態によって変わってきますので、持病などがある場合は事前にしっかり伝えることが大切です。とくにお子さまの場合は、発育に大きくかかわる異常を生じやすいため、十分注意するようにしましょう。

▼まとめ

このように、小児歯科治療でも必要と判断された場合は全身麻酔を行うことがあります。全身麻酔を行えば、意識がなくなることはもちろん、手術への不安や恐怖心、痛みなども解消されるので、精神疾患を抱えているケースでは非常に大きなメリットが得られます。その反面、いくつかのリスクも伴うことも忘れてはいけません。子どもの全身麻酔についてさらに詳しく知りたい方は「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院に相談してみてください。わかりやすくていねいに教えてくれることかと思います。

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