[ 予防 ]

2020年3月19日

子どもの歯周組織の特徴

子どもと大人とでは、歯だけではなく、歯周組織にも違いが認められます。歯周組織とは、歯茎や歯槽骨など、歯を支える大事な組織を指します。今回はそんな子どもの歯周組織の特徴についてわかりやすく解説します。

▼あまり角化していない

歯茎というのは、歯を支えなければならないので、その他の口腔粘膜よりは少しばかり硬くできています。これは上皮が角化(かっか)しているためです。食事の際にはいろいろな硬さの食べ物が接することもあり、ある程度角化していなければすぐに傷ついてしまいますよね。一方、唇の知覚や頬の内側の粘膜というのは、あまり角化していないので、誤って噛んだりするとすぐに口内炎ができてしまいます。ただ、子どもの歯茎は大人よりも角化の度合いが低く、比較的軟らかいので、食べ物の刺激などによって傷つきやすくなっています。

▼骨の石灰化度が低い

歯が埋まっている「歯槽骨(しそうこつ)」は、とても頑丈な組織です。大人であれば外傷を負った時も、歯槽骨ではなく歯が先に折れることも珍しくありません。一方、子どもの歯槽骨は石灰化度が低く、大人よりももろくできてきます。そのため、顔面に外傷を負った際には、歯槽骨が割れて歯がすっぽりと抜け落ちることも多々あるのです。

▼歯茎のメラニン色素沈着は少ない

子どもの歯茎は、大人の歯と比べてきれいなピンク色をしています。これは歯茎へのメラニン色素沈着が少ないからです。やはり、長い間生きていると、歯茎もいろいろな刺激を受け、徐々にメラニン色素が沈着していくものなのです。とくに、喫煙習慣のある人は、歯茎が茶色く変色してしまっていることでしょう。

▼セメント質が薄い

歯の根っこの部分には、セメント質と呼ばれる歯周組織が存在しています。セメント質は歯根面の象牙質を守る役割などを果たしている組織ですが、子どもの歯では薄くなっています。というのも、子どもの歯はそもそも歯根面が露出しておらず、セメント質に守ってもらう必要性も薄いといえるのです。年を取ると歯茎がだんだんと下がり、歯根面が露出しますよね。その結果、知覚過敏などが起こりやすくなります。ちなみに、セメント質というのは加齢とともに厚くなっていく歯周組織です。

▼まとめ

このように、子どもの歯周組織には、大人と異なる点が多々あります。それは見た目の問題だけではなく、病気のリスクにも関係することなので、両者の違いについては大まかにでも知っておきましょう。さらに詳しく知りたいという方は、「ママとこどものはいしゃさん」の加盟院までお越しください。お母さまにはもちろんのこと、お子さまにもわかりやすくその違いにしっかりご説明いたします。

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