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2019年11月2日

哺乳瓶・おしゃぶりの選び方

 

みなさんは「歯医者」と聞いたとき、どんなことを連想されますか?きっと「むし歯」「歯並び」「親知らず」など、直接歯に関連したキーワードが一番に頭に浮かぶでしょう。それらはもちろん歯医者さんの専門分野です。しかし、実はそれ以外にも、歯医者さんが専門とする分野はたくさんあるのです。

 

今回は歯科的な観点から、「哺乳瓶・おしゃぶりの選び方」についてのお話をさせていただきます。

 

赤ちゃんの本能

赤ちゃんには生まれつき口に触れたものに吸い付く「吸啜(きゅうてつ)反射」という本能が備わっています。これは原始反射と言われる反応の一つで、他には「探索(たんさく)反射」「咬(こう)反射」などがあります。そしてこれらの原始反射はお母さんのおなかの中にいるときからはじまっていると言われています。お腹の中でしっかり準備を整えて生まれてきたからこそ、赤ちゃんはすぐにお母さんのおっぱいを吸うことができるのです。

 

正しい授乳が赤ちゃんの顎を正しく成長させる

先ほどお話ししたように、お母さんのおっぱいを吸うのは赤ちゃんの生きるための「本能」です。

赤ちゃんの口の中を観察してみると、ベロが大きく、頬っぺたの内側にはふっくら脂肪の層があり、なんだかとても窮屈に思えますね。しかしその狭さこそが、おっぱいを弱い力でも吸えるようにさせているのです。授乳の時に気をつけたいのはしっかり「深飲み」させることです。深飲みとは、上あごの中央のくぼみに乳首が入るよう乳輪まで深くくわえさせ授乳させることです。そうすることで、ベロの力が上あごを広げるようにうまく伝わり、正しい顎の発育を促すのです。授乳について歯医者さんに聞きにくいようであれば助産師さんに聞いてみてもいいかもしれません。

 

日本のライフスタイルの変化

現代は核家族化が進み、夫婦共働き家庭が一般的になってきました。また、母乳の出にくいお母さんが増えてきているという話も聞きます。

そもそも、母乳は出産してすぐに出るものではありません。赤ちゃんが乳首をくわえることでお母さんの脳からプロラクチンというホルモンが分泌され、乳腺で母乳が作られます。そして、さらに“愛情ホルモン”とも呼ばれるオキシトシンが分泌されることで乳腺が収縮し、初めて母乳が出るのです。でも、母乳が出ないからといって人それぞれの体質もあります。落ち込むことはありません。

もちろんお母さんのおっぱいで育てられると一番いいのですが、前述したような日本のライフスタイルの変化から「哺乳瓶」や「おしゃぶり」に頼らざるを得ない場面もあると思います。その際に大切なのは、おっぱいを吸うという動作が「栄養を摂(と)る」だけでなく、「顎の発達にも大きく関わっている」ということを知っておくことです。

 

おしゃぶりは歯並びを悪くする?

「おしゃぶりを吸わせることで歯並びを悪くする」というような話を聞いたことのあるお母さんもきっとおられると思います。しかし0歳代の赤ちゃんにおしゃぶりを使っても歯並びに悪い影響はありません。おしゃぶりが歯並びに悪い影響を及ぼし始めるのは奥歯が生えてきた1歳6か月を過ぎての使用です。1歳くらいから使用頻度を減らしていき、1歳6か月頃を目途に卒業できれば問題ありません。

かつて日本ではおしゃぶりは育児の手抜きだと言われた時代もあったようですが、核家族化が進み、夫婦共働きが普通になってきた今の時代、おしゃぶりの助けを借りることは決して悪いことではありません。もちろんお母さんのおっぱいで安心させてあげるのが一番ですが、寝る前の機嫌の悪い時や外出先でぐずるときなど、おしゃぶりで落ち着かせてあげることが出来ればお母さんの育児に対するストレスも軽減されるでしょう。

 

販売されている哺乳瓶やおしゃぶりの中には、正しく吸わせたお母さんの乳首と同じ形をしていて、健康的なお口の発達を促すことに特化したものなどもあります。是非一度、“ママとこどものはいしゃさん”でおすすめの哺乳瓶やおしゃぶりについて相談してみてください。

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