[ 歯科トピックス ]

2020年8月7日

サホライドは乳歯だけに適応される理由

皆さんは「サホライド」と呼ばれる治療をご存知でしょうか?あまり聞きなれない言葉かと思いますが、もしかしたら子どもの頃に受けた経験があるかもしれません。主に子どもの歯である乳歯に適応されるものなのですが、一般的なむし歯治療とは異なる点が多々あります。今回はそんなサホライドについてわかりやすく解説します。

▼サホライドとは?

サホライドとは、「フッ化ジアンミン銀」からなる薬剤で、子どものむし歯治療に用いられます。厳密には、むし歯を根本から治すのではなく、その進行を止める作用が期待できる治療法です。そういう点においても、永久歯のむし歯治療には向かない方法といえます。

▼歯が黒ずんでしまう

サホライドの大きな特徴として、施術した歯が黒ずむ点が挙げられます。一見すると、むし歯が悪化したように見えるかもしれませんが、それは薬剤による影響です。とくにサホライドに含まれる銀イオンが歯を黒く着色します。これが乳歯のむし歯だけに適応される最大の理由といえます。

例えば、永久歯にこの処置を行ったとしたら、治療後何十年も黒ずんだ歯で生活しなければならなくなりますよね。サホライドによる黒ずみは、歯磨きで落とすことができません。もちろん、セラミック治療を施せば、白い歯に取り換えることができますが、それなら始めからサホライドを使う必要がありませんよね。そこで気になるのがサホライドの適応症です。

▼歯を削れないケースに適応

一般的な子どものむし歯治療では、大人と同様、感染した歯質を削ることで治します。ただ、子どもによっては局所麻酔が使えなかったり、どうしても歯を削ることができなかったりするケースもあり、仕方なく保存的な治療を選択することもあるのです。その代表がサホライドです。サホライドであれば、歯を削る必要がなく、施術に痛みも伴わないので、治療に非協力的な子どもであっても処置を施すことが可能です。ただし、上述したように、あくまでむし歯の進行を抑えるだけにとどまります。

▼通常のむし歯治療を優先すべき

サホライドは、ある意味で便利な治療法ですが、あくまでやむを得ない場合に限り、適応すべきです。頑張って治療を受けられるのであれば、通常の切削処置を選択した方がお子さまのためにもなります。そこでは歯医者さんと相談した上で、慎重に決めることが大切です。

▼まとめ

このように、サホライドというのは原則的に乳歯のむし歯に適応されるものですが、ベストな治療とは言い難いです。その特性を知った上で、やむを得ない場合に限り、選択することをおすすめします。そんなサホライドについてさらに詳しく知りたい方は「ママとこどものはいしゃさん」の加盟に相談してみてください。

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